学童保育で働こう!メリット・デメリット・給料・待遇|保育士とはどう違うの?

放課後の『子どもたちの居場所』として学童保育があります。
「小1の壁」「小4の壁」などの社会的な問題もあり、これからも学童保育の需要は高まり、併せて学童保育で働く人の需要も高まります。
この記事では学童保育で働くスタッフのメリット・デメリット・給料・待遇などについてご紹介します。

学童保育とは

『学童保育』とは、共働きやシングル世帯、介護などの様々な事情で『子供の面倒を見るのが難しい家庭』の子供を対象に、学校でも家庭でもない『第3の生活の場』を提供します。
平日の放課後だけでなく、休日や長期休暇中にも子供を『安心して過ごせる場』として子供、そして保護者にとって欠かせない施設です。
「学童保育」以外にも「学童クラブ」「児童クラブ」「放課後クラブ」などと呼ばれることもあります。

学童保育の仕事内容

学童保育で働くスタッフの仕事内容は、子どもたちが学校の宿題をしたり、遊んだり『安全に過ごせる』ように見守り、必要であれば『生活の指導』を行うこともあります。
併せて保護者へ子供の様子を伝えるなど、保護者が仕事と子育てを両立ができるように支援も行います。
学童保育の仕事内容や働き方についてこちらでご紹介していますのでご覧ください!

学童保育スタッフとは

学童保育で働くスタッフは『学童の先生』『学童保育士』『学童保育指導員』『放課後児童支援員』などと呼ばれることもあります。
呼ばれ方の違いはありますが、仕事の内容は基本的に一緒です。

学童保育士と保育士の違い

「学童保育士」と「保育士」はどちらも子供を対象とするお仕事であり、名前も似ているため混同されることがありますが異なるお仕事です。
大きな違いは、相手にする子どもの対象年齢です。保育士は「乳児~未就学児を対象」、学童保育士は「6歳~12歳までの就学児」です。
保育士は子どもの身の回りのお世話がメインですが、学童保育士は社会性・自主性の形成がメインとなり年齢による違いで関わり方が大きく異なります。

保育士から放課後児童支援員へ

『保育士』『社会福祉士』等の資格を持っている場合は、研修を受講することで『放課後児童支援員』の資格を取得することができるので、保育士から「放課後児童支援員』への転向も可能です。
『放課後児童支援員』は2015年に学童保育の質を担保するために新設された専門職であり、現行の制度で「施設の中には2名以上の『放課後児童支援員』の配置」が義務付けられているため、これから重宝される存在です。

学童保育で働くには?

学童保育で働く『スタッフに向いている人』や『求人の探し方』などについてこちらでまとめていますので、併せてご確認ください。

給与や待遇

学童保育で働くスタッフの平均年収は約330万円程度と言われています。
若干低いと感じられますが、サービス残業や持ち帰り仕事も少なく、お仕事内容も手がかかりにくいという点で給与以上の魅力があります。
取得している資格に応じて手当が支給されることが多いため、働く際は『放課後児童支援員』などの資格取得を考えておくと、より良い条件で働くことが期待できます。
給与や働く待遇は、働く施設によって様々なので、職場を選ぶ際はしっかり選びましょう。

やりがいが大きい

学童保育の仕事は、子どもたちの見守り・指導を通じて社会性や自律性の成長を促します。
保育園に比べると対象年齢も高く、成長が著しい時期なので、子供の成長を実感しやすいという魅力もあります。
また、子どもの支援を通じて、子供の家庭を支援しているというやりがいも感じることができます。

学童保育スタッフとして働くメリット

メリハリを持って働ける

基本的に、学童保育のお仕事は勤務開始時間から子供が来所するまでに3~4時間の時間があり、子供が来る間に会議や事務作業を行う事ができます。事務作業の時間後に、子どもが来所するので、事務作業と子どもと関わる時間がしっかり分かれており、メリハリを持って働きやすいです。
基本的に子供が来る間の時間に事務作業を終えることができるため、『残業・持ち帰り仕事』もほとんどありません。
また、保育園等と違い自分の足で帰れる子どもたちなので、保護者のお迎えを待つことなく閉所時間も守られています。

子供の成長を感じられる

子供と直接関わるお仕事だからこそ、子どもの笑顔を常に見ることができますし、子供の成長を間近で感じることができます。
なかなか落ち着きがなく、宿題をやらなかった子が、落ち着いて自ら宿題をやるようになったり、喧嘩ばかりしていた子どもが、仲直りするのが上手になったりなどちょっとした『変化』や『成長』に喜びを感じられます。
また、子どもの成長を間近に感じることで、『自身の成長』を実感できることもあります。
※特に保育士経験のある方は、乳幼児と違ったアプローチでの発育をサポートすることになるので、より幅広い技術や知識を身につけることができます。

働きやすい

学童保育は様々な勤務形態で働きやすい職業です。
フルタイム勤務から、短時間勤務など子育て世代なども、自分のペースで働きやすい環境です。
また、有資格者がもちろん有利ですが資格がなくても働くことができるので、「子育て経験」を活かして働くことができます。

「得意」「好き」を活かすことができる

「学童保育」のスタイルも様々で、特色のある学童も増えています。
「体を動かす」のが得意・好きな方は『運動に特化した学童』に就職、「絵を描く」のが得意・好きな方は「芸術に特化した学童」に就職するなどをすると「得意」「好き」を活かして働くことができます。

若い情報を知れる

相手にするのは、子どもたちなので、流行っている曲やアニメなどを知ることなどもできるので、常に新しい情報を取り入れることができます。

学童保育スタッフとして働く際に大変なこと

子供だからこその難しさ

乳幼児とは違い、身の回りのお世話などをする必要はなく、日常介助の大変さはさほどありません。ですが、子どもたちの中には、暴力を振るう子どもや暴言を吐く子どもなどもおり、子供同士のトラブルで怪我をしたり、イジメがあったりすることもあるので柔軟に対応しなければなりません。一人ひとりの子どもの気持ちに寄り添った対応が大変です。

体力的な大変さ

学童保育のお仕事は体力勝負です。小学生の子どもたちは行動範囲も広く、体力もしっかりあります。そのため一緒に遊ぶ際はそれなりの体力が必要です。
元気にお仕事ができるよう、日頃の体調管理を欠かさないようにしましょう。

資格を持っていない場合は将来的な不安

2015年度に「放課後児童支援員」の資格が誕生しました。学童保育で働く場合は、資格を持っている方が有利に働きます。また今後の制度の改正によって有資格者がより有利となる可能性もあるため、資格を持っていない場合は『将来的に長く続けられるか不安』ということも考える方も多いです。
実務経験があれば資格取得は可能なので、仕事をしながら資格取得をしましょう。

子どもたちの安全を守っている

子どもを預かっている立場なので、子どもたちの命を預かっているといっても過言ありません。『子どもたちを守る』という責任のあるお仕事だということは意識しておかなければなりません。

子育て世代にとって『学童保育』は欠かせない存在です。
学童保育で働くスタッフは、これからより需要が見込まれる職業です。
ぜひ興味がある方や、子供と関わる仕事をしたい方は検討してみてはいかがでしょうか?

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